青井橘  手紙書けばよかった。

いつかは届く。きっとやで。

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■ 太陽ふたっつ

東の窓から見える木が
強い風に大騒ぎしていて

なにをそんなに叫んでるん
なにをそんなに訴えてるん

そのうちに太陽がおりてきて
窓の外に見えるラブホの窓に
反射して

それはきれいにまあるく反射して
太陽がふえた

わたしは立ちあがり
南のベランダから西をみて
ふやした太陽の
ふやしたほうの面影をみた

空の紫とオレンジがにじんでうつくしく
わたしはうつくしい、といった
なくならないでくれと思った

隣の誰かは残せないからいいのだと
わたしはうなずく

生きるって、そういうことやで

残せないから残したい
わがままな わがままな

ラブホの営みはどのように
やがてふやされた太陽のほうから消えて
紫もオレンジも消えて

でも
君の声は残った
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