青井橘  手紙書けばよかった。

いつかは届く。きっとやで。

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■ 夢でなんか会えない

夢の話なんかおもしろくない
いや
おもしろく夢の話を語る能力がないので
夢の事なんか話したくなかった

でも、おばあちゃん、あなたが死んじゃった日、
あなたが夢に出てきたよ

本当に突然だったね
本当にびっくりして
おばあちゃん、あなた自身気が付かなかったんじゃないかな

突然ばちんと閉じた瞳の裏
手を着く場所がなくなってあなたは、
少し彷徨って、私の夢にたどり着いたんじゃなかろうか

ごめんなさい、怖い夢だった
あなたは無表情で、冷たい顔をして、
私の足をひっぱった

そのひっぱり方の力
私を良くわからない場所に引き込むために
私の足を
そうではなくて、
きっと
自分がどこにいっちゃうかわからないから
知ってる私の足を
沢山愛してくれた私の足をひっぱったんじゃなかろうか

私は夢の中でもがいて
ごめんなさい、と言った

あなたがどこに行ってしまうか私にわかりえない事、
それから、
あんなにかわいがってくれたのに、
ときどきあなたの事が嫌いだったことを思い出して
ごめんなさい

幼い頃私は、いまよりももっと血が怖かったんだよ
母は濃く、祖母もまだ濃い
だから、薄まって感じる曽祖母のほうになついていた

血が繋がっている事がなんだか、恥ずかしくて受け入れられなかった
あなたが悪かったのではないよ、ごめんなさい

そして今のこの世界でたまたま、
あなたという繋がりからたまたま、
この世界で出会えた事、あなたはおばあちゃん
おじいちゃん、お父さん、お母さん

たまたま続きに生まれてきた私
運命も
血縁も
なんかもういいんだ

私の夢からさめたあなたは
なんか箱の中で、無言で、
私たちここで出会ったみんなは、あなたのために泣きました

あなたの夢からさめた私は
なんか変な黒い服、寒い和室
弟という繋がりのあの子と、あなたにありがとうと言いました

ごめんなさい、じゃない
ありがとう、だったよ

運命も
血縁も
なんかもういいんだ

たまたまこの世界で会えたあなたはおばあちゃん
そしておじいちゃんもお父さんもお母さんも
私、まだときどき血のことが恥ずかしいけれど

いまになってようやく愛せていると心から言えます

一人でどこかわからない場所に行くのは怖いかな
でも
今度は夢でなく
起きているときに会いに行くから

あなたはおばあちゃんでした
さようなら
ありがとう
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